24 November 2005

生きながら火に焼かれて スアド著

4789722619生きながら火に焼かれて
スアド Souad 松本 百合子

ソニーマガジンズ 2004-04


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ヨルダンのある村では「名誉の殺人」といって,婚前交渉があった娘を抹殺することで一族の名誉を守るために,許されている「殺人」がある。
その生き証人である著者は,現在名を伏せフランスで暮らしているが,火を付けられ重傷の火傷を負って病院に運ばれたところを,中東で活動している団体の一員であるジャクリーヌに助けられ,国外脱出でき,火傷の跡を心身に負いながらも,日常生活が叶い,「シェルジールSURSIR」という団体の講演に勇気を出して出演するようになった。
不名誉な娘を持つことは一族の恥である。その殺人は当然のように(一族外には)秘密裏でありつつ(社会内では)公然と行われる。村で生きていくために必要なことは,名誉を保つこと。
どこかよその土地で行われていることではあるけれど,この地上でまかり通っていることで,出生間もない赤ん坊を‘間引く’ことさえ,この日本のどこかの貧村で少し前までそのように通っていたことだっただろう。
小さな社会で生き抜くことがとても難しく,独特のルールはとても厳格で,ゆるやかに自由に呼吸するということがどんなことか考えもつかない。

「知る権利」ってのはこういう出版のためにあるんじゃなかろうか?
内政干渉,堂々としてやろうじゃないか,という気にもなる。

お勧め度☆☆☆
何かのテキストにして欲しい。

訳者・松本百合子は,以前とても感動した『かもめの叫び』エマニュエル・ラボリ著の訳者でもあった。ろう者の女優ラボリの半生だが,〈ことば〉を発していくことがどういうものなのか? 〈声〉が生まれるということを表現している。

404284801Xかもめの叫び
エマニュエル ラボリ Emmanuelle Laborit 松本 百合子

角川書店 2000-06


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映画「ビヨンド・サイレンス」に出演してします。

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