2010.04.01. 浅草

2010.04.01. 浅草

薄暗い水槽の中のイカくん、水槽を突っついたりして怒らせてみたりしてようやく文字通り色をなしてくれたところ。それでも安物デジタルカメラでは、案の定、ぼぉっとした感じでしか見えてこない。

イカくんを眺めながら、頭から言葉を消去した状態を思い浮かべる。もうそこには水槽も水もイカくんもなくてぼぉ〜っとした世界のグラデーションしかない、みたいな気分をふっと妄想したりする。イカくんにはイカくんなりの、世界を分節する目があり水圧なんかを感じる感覚器官があるからこそ、泳ぎ回り餌も喰らい交尾もし生き続けているんだから、まぁ言葉がなくてもグラデーションってことはないんだろうけれど。でもなんとなく一瞬、イカくんに勝手な感情移入したような勘違いに浸る快楽を味わったりしないでもない。



6日のご注文

毎度ご注文、ありがとうございまぁっすぅ!

では、ヒーローが画一的でないかといえばそうでもないような気がする。というより、斎藤美奈子の文章を楽しむための本、かなぁ。


マインド・タイム 脳と意識の時間
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下條 信輔
岩波書店 (2005-07-28)

リベット自身の手になる一般向け本。

心より躰が先に「考えている」ってのは、古来いろんなヒトが口にしてきたことで、それ自体は実感を裏切るものであるとしても、思弁的にはさほど驚くに値しないことかもしれない。でも、その両者の懸隔が限られた部分であれ、具体的定量的に確認された(かもしれない)ということはやっぱりデカイよなぁ。

と同時に、心と躰の輪郭のアヤフヤのことを考えさせずにはおかない話でもあるんぢゃないだろうか。どうも心と躰という用語法に囚われて、両者を切断して捉えているところに何かそこいらへんのメカニズムの解明のネックがあるんぢゃないか。とか漠然としていてあんまり世間様の足しにはならなさそうなことを、ぼぉーっと妄想したりしている。


リベットの話を意識したのは、2001年の「RENAISSANCE GENERATION」 、下條信輔と前田太郎との対論の折ではなかったかしらと思う。前田太郎という方のことは相変わらずトンと知らないのだけれど、研究にまつわる話があれこれおもしろかったんだよなぁ。左とん平をものすごく知的にしたような御尊顔もユニークだったしぃ。

パワードスーツの実際の研究例の紹介も楽しかったんだけれど、予算難をいかに克服して研究を続けるか、脳波測定の代わりに指先の血流を利用する話……。測定装置のためにネイルサロンに出かけたってあたりが、結果につながってたりするの、頭のスゴイヒトはすごいなぁ。こういうヒトの一般向け本も読んでみたいところなんだがなぁ。うー。


関連お薦め(なのかどうか)

ユーザーイリュージョン―意識という幻想
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Tor Norretranders, 柴田 裕之
紀伊國屋書店 (2002-09)

リベットの実験を広く世間に知らしめたのは、少なくとも日本ではこの本ってことになるんだろうなぁ。話の風呂敷が広いぶん、あちらこちらでハテナ?って感じた記憶はあるのだけれど、とにかくまとめかたがおもしろい。値段分は間違いなく楽しめる本。


「意識」を語る
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山形 浩生, 守岡 桜
エヌティティ出版 (2009-02-23)

めちゃくちゃおもしろかったインタヴュー集。スーザン・ブラックモアのキャラクタがすてき、かも。


もう何度か触れたから、紹介はいっかぁ。サントリー学芸賞受賞作(だったよねぇ)。


細かいところで?がいろいろあったんだけれど、それでもおもしろかった。語りの進め方も。


まだ読んでないけれど、続編ということで。


意識の認知科学―心の神経基盤 (認知科学の探究)
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日本認知科学会
共立出版 (2000-07)

REVIさん経由。ごめんなさい。まだ読んでないや。でも、REVIさんがお薦めになるならきっとよい本なのでありましょう。