丸山真男 苅部直著 岩波新書
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名前ばかりはよく聞く「丸山真男」。
もうちょっと,従順だったら卒論で選ぶ羽目になっていたかもしれない彼。
でも,いまひとつどういう人かも知らなかったので,たまたまあった本を読んでみた。
著者によると,どうやら,丸山氏は語られるとき,彼を擁護する側も避難する側も,妙に熱を帯びて来るらしい。と言えば,ちょっと気になる。
でも,申し訳ないけど,友情論以外にはあまり感じ入るところはなかった。
‘丸山真男……人と思想’的な本ではなくて,既知の人物なり思想なりを再度とらえなおしてみましょうというものだったのかな。
ただ,友情論はいいな。きっとこういうことが他の思想にもあったから,ちょっと言葉強く弱腰で生きてる人になったのか。
p。211
個人の尊重にもとづく人間関係とは,それぞれの個人個人の基礎に立って,その日の気分なんかで動かない永続的なものをいう。例えば,二人の友人の関係というものは,二つの輪がつながっている状態でなければならない。二つの輪はつながっていることで強くなる。それはバラバラになっても,重なりあってもいけない。
ともあれ,自分の希望することは当然相手もやってしかるべきだという相手に対する過大な期待は,友だち関係のみでなく,親子,夫婦,兄弟等すべての人間関係にもある。そうした,自分を他人に全部投影したり,自分のつくりあげたイメージで,他人を理解したりするのは,自分と他人との区別がはっきりしないことからおきるのである。だから,そのイメージや,夢がこわれたとき,お互いに,かわいさあまって憎さ百倍ということになる。
お勧め度☆




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