闇の果てから 津雲むつみ著
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『花衣夢衣』を読んで知った著者。
まさか昼ドラになるとは思いもしなかった、古い漫画。
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ダメな男とダメな女の話、と言ったところなんだが・・・かくも男女はだらしなくも愛するんでしょうかね、ということをありありと描いている長編。戦後から70年代くらいまでの時代背景を堪能できる。価値観も古い因習も背景として、時代錯誤と怒るよりも、タイムトラベリングを遊ぶくらいのつもりで、読んでみるとはまるのだった。
ダメな・・・と言ったけれども、ダメなところがいとおしくも感じるのが、男女の仲といったところか。
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この『闇の果てから』は、やはり、随所に古さはあるものの、がらりとテーマは変わって、
なんと、小児性愛癖のある男性が犯罪を起こす経緯をリアルに追う物語なのだ。
ちょうど宮崎勤事件が直接の契機となって、これを描き上げたらしい。
津雲むつみサン、人間の、「男」「女」であるゆえの、弱みやだらしなさと、そういうものを持っているという前提での人間が、性を持つことをそれを乗り越えていく強さを得意としている作家なのだろうか(と、たった2作読んだだけで言うのも極端だが)。
切迫して読んでしまうが、あまりに一気に読むと当たってしまうので、息を詰まらせない程度に、そっとゆっくり、たまに、読み継いでいくのがいいようだ。
幼女を性愛の対象とし、特定の幼女を「僕の天使」と信じ、こっそりとつけ狙いつづける男。
幼女を殺して犯し、遺棄した現場を、偶然にも発見してしまった女性。彼女もまた、幼女時代の性被害者だった。その苦しみから逃れられず、男性と触れ、関わることを厭う生活を送っていたところに、事件の惨劇の跡を見て、フラッシュバックに何度も苛まれる。
執拗な男の犯行を追う一方、かつての被害者の女性が、聞き込みで出会った刑事との関わりで、立ち直れるか、越えられるかという闘いをしく過程をも描く。
その二つの軸がクロスして、ラストに至る。
だが、それでこの類の事件が解決するということでもなく、ただ油断ならない恐ろしさを目の当たりにしたということ、遭ってしまったら恐ろしく立ち直るのは困難だ(できない訳ではない)ということを知らしめている。
お勧め度☆☆
怖いです。
以前に読んだこちらを思い出した。(感想を書いた気がするが見つけられない。mixiに書いたのかも?)
出口のない深い海に溺れているようだ。
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