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最終更新:2014-09-15 16:49:40  

先日、スーパームーンの宵。

肉眼でなら雲を透かして月のまだらもよく見えた。今年はスーパームーンの大盤振る舞いだったけれど、次のスーパーは来年の9月なのだそうな。そんなもんか。


堺近代の史跡の類、漠然と思っていたよりずっと少ないみたいだ。空襲の激しさというのもある。単位人口あたりの投下された爆弾の量は、大阪の空襲よりも格段に多かったのだとか。それに加えて戦後からのアレヤコレヤ。30年少々前には残っていた個人的な思い出と結びついたモノも見当たらなくなっている。こんなところでアレしてもアレなのだけれど、現在に結びつく直近のアレコレの扱いがお粗末なまま古墳群だとか中世だとかたった独りの女性歌人だとかをワッショイしてもなぁ。

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堺の史跡案内(大仙稜前)

この写真だと詳細はお分かりいただけないけれど、紫で書き込まれた文字が史跡の名称だと思ってもらえば概略はなんとかなるんぢゃないかしら。それなりに名前のある史跡は堺区に集中していることは簡単に確認できる。空襲の集中したのもだいたいそのへん。あとは西区の一部だったっけか?

実家は東区にある。直接空襲の被害は被らなかったみたいだけれど、ご覧の通り紫の文字列はまーったく存在しない。堺市史にこのあたりが顔を出すなんてのは、なんとか土器がどうしたこうしたというあたりと江戸期の新田開発でチラッと、くらいぢゃないか…(;´Д`)ウウッ…。新興住宅地なんてのはツマランもんだな。


実家界隈のレコード屋、ほぼ全滅というのもアレだなぁ。新しいCDを買おうとしても買えない。駅近くの TUTAYAの一画にかつて店で扱っていたんだろう中古CDの売り場があるばかり。堺東に出かけても商店街をざっと歩いてみた感じ、中古のCD屋が一軒あるだけだ。堺市内に新品を扱う店がなくなったなんてことはまさかいくらなんでもないだろうと思うんだけれど、どうなんだろう。不安を覚え始めているところ。昔から揃えのいい店となると大和川を越えて北上しないとダメってのはあったには違いない。とはいえ、いやはやだなぁ。

これは爺ぃの繰り言の類になるのかもしれないが、レコード屋でジャケ写を眺めてニマニマしながら品物を選ぶ愉しみというのは、ネット通販では決して得られない快楽の一つなのですよ、若い衆よ。


備忘録、みたいな

  • ネオナチ写真問題に関連して『HITLER(ヒトラー)選挙戦略』についての荻上チキさんのつぶやき - Togetterまとめ はてなブックマーク - ネオナチ写真問題に関連して『HITLER(ヒトラー)選挙戦略』についての荻上チキさんのつぶやき - Togetterまとめ

    20年前の話。とはいえ、なんだかナチス云々というよりも「と」案件みたいなアレだな。

  • ネオナチ写真きっかけとなった高市・稲田議員ら寄稿の『撃論』 在特会御用達雑誌だったことが判明 - NAVER まとめ はてなブックマーク - ネオナチ写真きっかけとなった高市・稲田議員ら寄稿の『撃論』 在特会御用達雑誌だったことが判明 - NAVER まとめ

    インタヴューの付き添いがどのような人物であるか知らないということはあり得るだろうし、頼まれれば写真も並んで撮るということも他所の国のことは知らないし感心もしないけれど、あり得ない話ではないのかもしれない。でも、インタヴューを求めてきた媒体がどのようなものか、あるいは掲載誌がどんな仕上がりになったのかを確かめないというのは、ちょっと考えにくい。もし本当に確かめなかったとするなら、政治家さんとしてどうなのかという気がしてくる。

    こういうのは黒歴史の告白って感じになっちゃうのかなと思うのだけれど、高市早苗の、たぶん最初期の著作『アズ・ア・タックスペイヤー―政治家よ、こちらに顔を向けなさい』(祥伝社)を読んで、いい感じのヒトが出て来たもんだな、とうっかり思ったことがあったのだ。その後はがっかり続きになるわけだけれど。そういうことがあると、まぁ自分は見る目のない政治音痴なのだなという気にもなりますわね。

  • 錦織圭はグローバル時代の産物:日経ビジネスオンライン はてなブックマーク - 錦織圭はグローバル時代の産物:日経ビジネスオンライン

    錦織選手の準優勝について「同じ日本人として云々」という手の感想の類はもううんざりだよなぁ。実際のところ、もし彼がずっと日本に留まっていたら、今回のような好成績は残せなかっただろう。むしろ、メリケンのテニスを取り巻く環境が優れたもの、懐の深いものであったからこそ、と考えるほうが筋の通った説明になる。そこをもう少しやわらかくボカせば「グローバル時代の産物」という表現に落ち着く。そういうことぢゃないのか。日本を誇りたければ、私たちの社会・文化がどういうふうにテニスに貢献しているのかを考えるべきだろう。

    いろんな留保がいるかもしれないけれど、同じような視点に立てば、むしろ大相撲のほうが、たとえ相手が外国人力士であってもその能力を育むのに力を惜しまないというのなら、ずっとスゴいことをやってるってふうにだって考えられなくもない。

    ナショナリズムみたいなものがいくらかなりと健全なものであろうとするなら、そこいらへんの考え方って重要だと思うんだがなぁ。

  • ダライ・ラマ「生まれ変わり制度を廃止」発言に中国反発「絶対に認めない」 はてなブックマーク - ダライ・ラマ「生まれ変わり制度を廃止」発言に中国反発「絶対に認めない」

    中共、なんだかなぁ。それに対するダライ・ラマのクールなこと。転生活仏を「制度」、とどのつまりはフィクションであると平然と云い放つところ、参るなぁ。

    思い起こすのは、立花 隆『宇宙からの帰還』に出ていたメリケンの牧師さんだったっけかの話。彼らの非常に多くが神の存在を信じていないとかなんとかいう調査結果。信仰の核心部分を担っているヒトたちが冷静真剣に考え抜いた上でそう答えたのか、単なる喰うための職業として神職みたいなことにあいこれ務めているだけだったからうっかり出ちゃった本音なのか。今やればまた異なった結果が出ちゃうかもしれないけれど、いずれにしても興味深いんぢゃないか。

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  • 「反ヘイト集団“しばき隊”は正義なのか? 首謀者・野間易通に直撃!」(LITERA) はてなブックマーク - 反ヘイト集団“しばき隊”は正義なのか? 首謀者・野間易通に直撃!|LITERA/リテラ 本と雑誌の知を再発見「ヘイトスピーチ法規制は是か否か?反ヘイト“しばき隊”野間易通と対決!」(LITERA) はてなブックマーク - ヘイトスピーチ法規制は是か否か?反ヘイト“しばき隊”野間易通と対決!|LITERA/リテラ 本と雑誌の知を再発見

    吉岡先生もツイッターで《価値相対主義に対する問題提起として考えるべき意見と行動》 はてなブックマーク - 吉岡友治 on Twitterと評しておられたけれど、価値相対主義は常にニヒリズムと踵を接しているってことを都合良く忘れているヒトが多すぎるんぢゃないかな。別に特定の立場を応援するに怯懦なだけだとは思わないけれど、メタな立場に立ったつもりのオリコウさんに見られたいって気分はあからさまだもんな。でも自分たちの生活はいつだってオブジェクトレヴェルにしかないんだもん。そこを忘れてのタカミノケンブツは、いずれその高みを脅かす結果につながっちゃうことになる。

  • 森鴎外「かのように」(青空文庫) はてなブックマーク - 森鴎外 かのように森 鴎外「かのように」(えあ草紙) はてなブックマーク - かのように -えあ草紙-

    上のようなことをうだうだ考えるでもなく考えていると連想が飛ぶのは鷗外先生ということになる。小説として面白いかといえば、さっぱり面白くない。どうしてこういう内容を小説で書かなきゃいけなかったのかが不思議なくらいなのだけれど、その不思議なところを汲み取らなきゃいけないんだろうなぁ。ってないい加減なことを思いついたところで、中身の詳細をさっぱり覚えていないことに気づくというテイタラク。どう転んでも切ない結びに至らざるを得ないのが鷗外の時代だったことは間違いないと見当はついちゃうのけれど、はてどんな結末だったっけか\(^o^)/。ついでながら、僕たちの21世紀はどうなのか。というかまぁ、そんな言い草は余計な心配、むしろ本邦は近代をやり直さなきゃってのが毎度の結論かなぁ。うーん。

ついでながら、「反ヘイト集団“しばき隊”は正義なのか? 首謀者・野間易通に直撃!」(LITERA) はてなブックマーク - 反ヘイト集団“しばき隊”は正義なのか? 首謀者・野間易通に直撃!|LITERA/リテラ 本と雑誌の知を再発見を改めて確認しようとしたら、

なんてな表示がブラウザにご登場。「WOT (Web of Trust)」 はてなブックマーク - Safe Browsing Tool | WOT (Web of Trust)というセイフティー・ウェブ・ブラウジングのためのブラウザのプラグインだか拡張機能だかによるもの。これ、アイディア自体は悪くなくて、閲覧者の投票・投稿によってサイトの信頼性・安全性の評価をするようになってる。最近、とんと流行らなくなった「集合知」の利用ってことなのかな。昔懐かしいネット民性善説の賜物かなぁ。

でも、そうなってくると仲間を募って特定サイトの評価を著しく低下させてしまうことも、さほどWOTが知られていない段階では簡単。試しに導入していろんなサイトをご覧になるといい。どういうヒトたちが結託してWOTを利用しているかは、なんだか一目瞭然なんだよなぁ。

単なるいたずらでも評価を左右することが出来てしまうというのは、こういうものの利用に当たって注意しておくべきことだよなぁ。上みたいな政治絡みみたいなヤツばかりではない。

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これは「堺 自転車博物館[ググる!]」でググったトップページのトップ。項目名の後ろに赤や緑のドーナッツ状のマークがついているが、これはサイトの安全性・信頼性を示すWOTプラグインによる表示。導入直後は緑はなく赤、つまり危険なサイトって表示しか出なかった。これ、どう考えてもまともな公のサイトなので僕は安全だし信頼できるって投票をしておいた。たぶん、緑のドーナッツもついたのはそれからだったと思う。

とまぁ、そんなこんなで、現状、日本ではWOTは役立たずだって知識は広めておいていいんぢゃないか。セイフティーブラウジングだとかセキュリティだとかを売り文句にして、さんざ荒らしておいた評価が広まるように画策する連中ってのも、追々出て来そうだもんな。


立ち読み課題図書、ご注文、その他

毎度、ご注文、ありがとうございまぁっすぅ。新書としては、うちでは一番出てるのかな。詳細は「取説マニュアルより先に読んでいいかもしれない入門書/近藤純夫『デジカメ撮影のコツ』(平凡社新書)」 はてなブックマーク - 極私的脳戸/日々の与太 » 取説マニュアルより先に読んでいいかもしれない入門書/近藤純夫『デジカメ撮影のコツ』(平凡社新書)を参照されたし。


遁走状態 (新潮クレスト・ブックス)
ブライアン エヴンソン
新潮社
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読んだヒトがみな薦めてくる。しかし、毎度近所の書店には見当たらない。うーん。


100年前からの警告 福島原発事故と朝河貫一
武田 徹 梅田 秀男 佐藤 博幸
花伝社
売り上げランキング: 439,990

タイトルに期待して読むと裏切られる。全体としては朝河貫一の大雑把な伝記であって、表題に関わる分析・論評はちょびっとしかない。伝記のほうも大雑把にまとめると、貫一の親父さんお袋さんはエラいヒトでした、出会った先生も友人も立派で、奥さんも素的なヒト、貫一もよくがんばってエラいヒトになりました、という、うーん、ちょっとどうなんだろうという感じ。『日本の禍機』(講談社学術文庫)をすでに読んだ者ならまだしも、貫一について読むのはこれが初めてというヒトはがっかりぢゃないかなぁ。語註なんかを見ていると中学生あたりにも読ませたいという意図が察せられるけれど、うーん、ウチの親も先生も友人もこんな立派なヒトぢゃないや、縁遠いエラい先生だなぁ、なんてなふうに感じちゃいやしないかしら。ただし、巻末資料は興味深かった。その気になればネットでたいがい確認できるものではあるけれど、その気になるヒトはたぶん僅少。このへんを中心に『禍機』の論考を組み合わせた本のほうがヒトビトの関心に応えるものになったんぢゃないかなぁ。そうでもないのかなぁ。うーん。




最終更新:2014-09-09 21:19:18  

云わずと知れているかどうか、知っているヒトは知っているだろうけれど、知らないヒトは知らないといっておけば間違いはないヘンリク・グレツキ はてなブックマーク - ヘンリク・グレツキ - Wikipedia『交響曲第3番』 はてなブックマーク - 交響曲第3番 (グレツキ) - Wikipedia。僕は知っているけれど実は何も知らないというとこいらへんをウロチョロしている感じだけど\(^o^)/

この作品は1976年に作曲され、翌年ドイツのSWRで初演された。1993年にノンサッチ社から発売されたデイヴィッド・ジンマン指揮、ロンドン・シンフォニエッタ、ドーン・アップショウ(ソプラノ)による録音はベストセラーとなった。これはベストセラーになることを当初全く予期しておらず、単なるグレツキのロンドン・デビュー以上のものではなかったと伝えられている。実際はとある放送の番組内でテーマ音楽としてこの曲の第2楽章を取り上げ繰り返し放送したことが、イギリスの人口に膾炙した原因である。……

「ヘンリク・グレツキ 作風 第二期」 - Wikipedia はてなブックマーク - ヘンリク・グレツキ - Wikipedia*1

というのがアレだな。音楽そのものが己の力で評判を勝ち得たというのではなく、音楽評論家の評価のおかげでヒトビトに知られるようになったというのでもなく、第2楽章を「取り上げ繰り返し放送したこと」が評判と売れ行きの原因になったというのって、なんだか実に20世紀後半らしい売れ方ぢゃないか。まぁ第1楽章冒頭から流していたら放送事故としてしか評判は立たなかったかもしれないもんなぁ*2、というのは話の本筋とは無関係で、要するに話はカワチノカミめいてくるなぁということだ。

ヒトは如何ようにも音楽を聴くことが出来てしまうので、聴いていればまだましなくらい、ただただBGMとして聴き流すことも多くの場合可能だし、peaple hearing without listeningってなもんで聴いているつもりが実は評判のほうにしか耳は向いていないというカワチノカミ的な事態だってシュッタイするであって、結果としてなのかどうか、こういうエントリも書けてしまうというふうに世界は出来ている。

歌の言葉がゲシュタポの強制収容所の独房の壁に刻み込まれたものに拠っているといっても、ポーランド語という知らぬ言葉で歌われてしまえば、It's all Greek to meというわけでギリシア語みたいなもんだ。そういう、本当ならば作り手が作品に籠めたのかもしれない深甚なるナニガシカを無視しての受容は人間精神への愚弄であるかのように語られもする。しかし、ほんとうにそうだろうか。そういう語りは、まったく逆に人間精神なるものの傲岸、実のところ人間精神とかを代表しているつもりにうっかりなっちゃった個人さまの自我の豊かにフヤケきった肥大を、非常にしばしば意味しているのではないか。……みたいなことを考えたり考えなかったりする今日この頃だったりするのだけれど、もう書くのが面倒臭くなってきちゃったので、今日はこれでオシマイ。


と、そんなこんなで夏が終わってしまったという現実は、きわめてSorrowfulなのでございますね。


グレツキ:悲歌のシンフォニー (交響曲第3番 作品36)
デイヴィッド・ジンマン(cond)
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YouTubeのページには奏者の説明がない…(;´Д`)ウウッ…。ゲンダイオンガクには高い関心も深い造詣も持ち合わせていないので、全然自信なしのあてずっぽだけれど、上に取り上げたヴィデオはたぶんこの演奏だと思う。ウィキpの記述にあったベストセラーになった演奏とたぶんたぶん同じやつ。

MP3版もある。こういうのがホイホイご登場遊ばしていらっしゃるということは、ゲンダイオンガクの中ではヒットしている部類に入るということなのかな? 他の奏者のものをご所望なら、amazon.co.jpの検索結果からどうぞ。BGMとして聴き流すだけなら、率直に申し上げて大差ない。たぶん、真剣に聴くヒトからは怒られちゃうだろうけれど\(^o^)/




最終更新:2014-09-14 01:18:27  
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〜2014年9月6日週間トップ18*1

恒例化させる予定はないですけれど、今朝 Last.fmページを覗いてみて、おやまぁそんなに古楽ばかり聴いていましたかねと驚いたのでとりあえず( ..)φメモメモ。トップ18では切れが悪いけれど、20位がぞろぞろってのもかっこ悪いしページの場所ふさぎという感じなのでカット。万が一、こんなの聴いてるんだぜ自慢にお付き合い下さるという頭のおかしなヒト、いらっしゃいましたならば、「yyabuki チャート」(Last.fm) はてなブックマーク - yyabuki チャート – Users at Last.fmをご覧くださいまし。あちらは時々刻々順位が入れ替わっておりますから、上と同じ状態を保っている保証は御座いませんけれど、ど。

Ensemble Organumから Etta Bakerに至るまで*2、唯一の例外tricotトリコを除く、我が音楽的趣味の保守反動ブリは目に余るものがありますな。今週はもうちと近現代に帰るべく心がけませう。


典型

Ensemble Organum*3は、あれ? だれだったけかに教えてもらったんだけれど、どなたにだったかな。このへんは身近なところだとborujiaya先生 はてなブックマーク - borujiaya | http://www.p-renaissa.jp/borujiaya/の専権事項だから、先生からだったかしらん。しかし、別に素晴らしいと感じ入った結果でも何でもなくて BGMとしてあれこれランダムに聴き流しているうちにどういうタイミングでだか再生回数がトップになっただけだ。誠にもって申し訳ない。

どの盤がお薦めなのかの見当もつかないんだけれど、とりあえずアマゾンでの「Ensemble Organum」の検索結果。last.fmのチャートは、奏者名と作曲者名がちゃんぽんで表示されちゃうんだけれど、クラシックは、冒頭のチャートを見てもわかるように概ね作曲者名表示になる。そういうところ、このグループばかりは奏者名が表示されるんだから、おおよそのところこのグループが世界的には評判悪くないと察せられるんぢゃないかしら。


例外

今回のチャート中、唯一の現代モノ。でもカッコいいでしょ、tricot*4。BGMになるようでならんけれど。

YouTubeで見てみるとどの曲もカッコいい*5のだけれど、どうも歌詞はデコボコがあってそのすべてにはついて行けるというわけではないんで、サクッと選ぶと歌詞があるんだかないんだかわかんないこれになる。これだって、たぶんおっさん*6センスdisりってことになりそうな気配、なきにしもあらずだけれど、まぁそのへんはおっさんなので鷹揚に構えるしかない、のかどうか。でも、こういう歌での言葉のまとめ方は他の作品にないおもしろいものだと思うなぁ。

『未来定番曲』という番組、全然知らないのだけれど、もうテレビ案件になっていたのね、tricot。つい今しがたググって初めて見つけた。毎度、迂闊でございますね。そっか、もうそれくらい有名になっていたのかぁ。

ただ、ここで登場しているドラム氏はすでに脱退されたとのこと。今年の倫敦でのライヴヴィデオを眺めていると、別のヒトがドラムを叩いてる*7。そういえば、オモイメグラス[ググる!]ドラマーベーシストさんが抜けたんだったっけか。みなさん、大変でございますねぇっぃ。

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「おちゃんせんすぅす」収録。初のフルアルバムなのだそうな。


その他

チャートでは実は60位くらいに落ちちゃっててベスト20位に入っていないのだけれど、ハイスイノナサもカッコいいよなぁ*8。聴いた範囲では捨て曲なしだしライブも完璧だし何かしら金かかってるしぃ、たぶん閲覧諸賢さまにはイチオシでご推薦申し上げてよろしそうな。

この「地下鉄の動態」は、第16回 2012年文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門新人賞受賞作品 はてなブックマーク - 新人賞 - ハイスイノナサ「地下鉄の動態」 | 受賞作品 | エンターテインメント部門 | 第16回 2012年 | 文化庁メディア芸術祭 歴代受賞作品なのだそうな。むべなるかな。

動物の身体
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最終更新:2014-09-09 21:43:02  

何を今さらな、『Graceland』からの1986年9月5日発売最初のシングルカット、メリケンのヒットチャートでは翌年3月のやっとこ23位だったとはいえ、ご本家ウィキpには独立した項目 はてなブックマーク - You Can Call Me Al - Wikipedia, the free encyclopediaにもなって、今や押しも押されもせぬ名曲。昨朝見た夢にご登場ということで改めて。

このヴィデオの成立過程には……っと、ご本家ウィキpにすでに説明が登場しているから、そのへんは改めて語るのも面倒臭いからパスするとして、このヴィデオもプロモーションものとしてよくできてるよなぁ。一度見たらまぁ忘れないでしょ。夢にも登場するわけだ。

それに、イントロで、あるいは曲中で繰り返されるホーンセクションの耳に残る繰り返し。この繰り返しの呪縛力は相当のものぢゃないかしら。このくらいの呪縛力を発揮する繰り返しとなると、たとえば、オザケンの「ぼくらが旅に出る理由」 はてなブックマーク - ぼくらが旅に出る理由 - YouTubeに出て来るホーンセクションがこの作品のパクリだなんていうのはおかしくて、これはもう「引用」かオマージュの類と云うべきでしょ、ってな気がしてくる。似ているというよりも同じフレーズだといったほうがいいくらいのものなんだもん。そう取らないほうがおかしい。

で、こうも呪縛力の強いフレーズのある曲となると、そのカヴァーがどのようなものになるかというのが気になって来る。とくに大編成ではない普通のバンドさんや弾き語りだとどういうふうにアレンジするかは悩むところになるはず。エレキなギター(✕1 or 2)、ベース、ドラム、キーボードみたいな編成のバンドだと、件のフレーズはたぶんキーボード(シンセ)でこなすことになる。けれど、きれいにこのフレーズを再現してしまうと、バンドの独自色は薄れてただの中途半端なコピーに終わってしまうだろう。実際のところ、YouTubeに上がっているバンドさんの「カヴァー」の大半は、有名無名、プロ/アマチュアを問わずそういう感じになっちゃってる。もちろん、演奏の技量や歌のうまさを誇るくらいのことは出来ているかもしれないけれど、センスをアピールするには至っていない。僕だったら、レゲエかスカ、あるいはドドンパあたりにリズムを換えて編曲するんだがなぁ、ダメかなぁ(^_^;)

個人的に気になるのはスティール弦のアコースティックギターを主体としたプレイ。仮に件のフレーズをまんまギターでコピーしても、音色が異なるおかげで自ずと違う雰囲気は表現できてしまう。YouTubeでは本格的に生ギターを主体としたバンドプレイは案外少なかった。少ない中で比べると技量の違いとちょっとしたセンスの有無で割と簡単に「コレ!」というのが選べてしまう。僕としては、コレかな。

このヒトのことは例によって全然知らない。でも、くっきりとした個性のある声だから、それなりには有名なヒトかもしれない。カホンとベースのご尊顔が拝せないのは多重録音のせいかなと思ったのだけれど、YouTubeページの説明にはパーソネルが出ている。カホンがご兄弟でベースは友人さんらしい。何にしても感じのいい仕上がり、もう1台のギターくんの仏頂面さえ何とかすれば、文句なしと云っていいと思うんだけど、どうかしら?

とはいえ、やっぱりまんま件のフレーズが出て来るとなると、アレンジの妙なり独自のセンスをアピールするって感じにはならない。ここは思い切ってコイツを捨ててみるのはどうか。言うは易く潔くてカッコよさげではあるけれど行うのはなかなか難し、この曲のコード進行がめちゃくちゃ単純なところをどうしてくれようかということになる。上の演奏のとくにベースに耳を傾けてみるとほとんど同じパタンの反復で済んぢゃってるのがわかるでしょ? ちゃんと確かめてないけれど、たぶんキーはFかGかあたり、まず基本の3コードで事足りてしまう*1。同じようなリズムのコードストローク中心に仕上げるとなると、演奏は耳に単調なものになることは避け難いだろうし、単に件のフレーズが弾けないだけのプレイなのではないかとの嫌疑をどうしたって招くことになる*2

要するに、コードとリズムをいじる必要が出て来るわけで、これはつまり、元歌のアイデンティティを脅かしかねない作業が求められるということになる。で、YouTubeでアレコレ眺めていると、うーん、がんばってはいるんだろうけどなぁ、という事例にやはり出会うことになる。とはいえ、ぼんやり考えていたよりはずっとさっさと成功例、とだれもが認めるかどうかはさておき、僕の好みに仕上がっているものは見つかった。

イントロだけだと、まず元曲を想像できない。伴奏だけでもそう。歌が乗っかって歌詞がそこそこ聴き取れて初めてカヴァーであることが判明する。そういう感じかなぁ。でも、ギターの使い方がよっくわかってるって感じだし、声の個性もはっきりしていて歌がうまい。全体もよくまとまっていて申し分なし。カヴァーであることを気にしないで済むオリジナルなプレイが出来上がっているという感じ。

どんなグループさんなのかは、例によって同じく全然知らない。かっぱハゲのおっさんとやたら体格のいいおばさんという組み合わせとはいえ、まったくもって侮れないことだけは確か。これは他の作品もちょいと聴き込んでみるかというところ*3


さて、ギターの弾き語りによるカヴァー、これは結構むずかしそうだ。件のフレーズそのものの再現はそれほどでもない。でも、件のフレーズに拮抗するだけの他の部分の伴奏をどう組み立てるか。Assunta&TheLightOrchestraみたいに思い切ってそいつを捨て去って別天地に歌を組立て直すのがいいんぢゃないかと思ったのだけれど、案外試みているものは少ない。で、やはり件のフレーズ以外のパートで苦しむことになる。

このヒトのことも僕は全然知らないけれど、以降紹介する弾き語りさんの中では一番有名っぽいみたいだ。

歌声がそれなりにちゃんとしているから聴けないものでは全然ないし、中年の危機を主題にしていると考えるヒトたちがいる歌でもあるから、こういう弱々しい感じのギターもありかなぁ、と思わないでもないのだけれど、件のフレーズを用いるのであれば、しかも少々弱々しく用いるのであれば、最初から使ったほうが全体のまとまりはすっきりするんぢゃないか。

あるいは、件のパタンを捨て去って、ということも考える。冒頭のギターのパタンもアフリカっぽい感じがそれなりにあっておもしろい。実は件のフレーズばかりではなくて、ベースの繰り返しパタンも元歌の雰囲気を形作るに大いに力を発揮して、あの雰囲気をどう残すかというあたり、本歌にいくらかなりとも忠実なカヴァーを作るとき気になる課題になっているのだな。うーん。件のヤツを捨てていっそこの冒頭のパタンで全体を押し通してしまえば、アフリカっぽい雰囲気をとどめつつも、独自性を発揮できるカヴァーになったのかもなぁ。うーん。


件のフレーズに元曲の雰囲気を残すベースラインで始まるあたり、大いに期待しちゃうんだけれど、歌のバックに入ると当たり前のフィンガーピッキングになっちゃう。これくらいギターが達者ならもっと凝りようがあったんぢゃないのかなぁ。あと、どうしてもこの風貌と、どこ見てんだよという視線の配り方がどうも気になってよろしくない(^_^;)

弾き込めば変わってくるのかなぁ。やっぱり全然知らないヒトなのだけれど、YouTubeには他にもいろんなカヴァーものを公開していらして、イカすアレンジのギターも結構な数出ている。これだって、他のヒトのアレコレと比べればずいぶんよく出来ているんだと思うんだけど、入魂の度が足りない感じかなぁ。うーん。


冒頭、何やってまんねんって感じだけれど、なるほどループマシンを使うという手がありますかぁ。いくらか反則技、多重録音と同じようなもんではあって、ギターを叩いてカホン代わり、ループマシンで複数台のギターとベースとなれば、ortoPilotのカヴァーとよく似た編成のバンドと変わりがないということになっちゃうかもしれない。

とはいえ、このヒト、うまいわぁ。とりあえずギターに関しては舌を巻いておいてバチは当たらない。ただし、ループマシンがもっと普及した環境でないと、歌がお留守になっているとの感想を語るヒトってどうしても出て来るんぢゃないかな。下半身が写ってないとはいえ、スイッチ操作のたびに揺れる太ももがせわしない印象を生んでしまうし。っと、そこいらへんは実のところ、そこまではアレコレがコントロールできない身からのやっかみって気もするのだけれど。

テンポをもうほんの少し落としたほうが曲芸的な印象は減って落ち着いた演奏と歌唱が期待できるというところか。アレンジについては ortoPilotのときと別言を要しないかな。


番外編

ギターぢゃなくてウクレレ。ホントはこういうパタンでのギター弾き語りカヴァーが結構あるんぢゃないかと想像していたのだけれど、YouTubeをザッと見た感じ全然なかった。歌が始まっても歌詞がわからなければ、しばらくはカヴァーだと気づかないくらい元の姿をとどめていない。ウクレレだから許されるという感じになっちゃうのかなぁ。実は結構好きなカヴァーですけど(^_^;)

「You Can Call Me Al」は、中年の危機説を採るかどうかはさておき、ある程度歳喰ったおっさんが似合う歌だとは思うのだ。このおじさん、風貌を裏切るまでに声が若い。こういうとほとんど云いがかりになっちゃうところで議論は分かれそうだけれど、そこんところが目と耳にひっかかる。適度に枯れた感じがしないわけでもなくて、その声によるしみじみした歌唱は歌のたちに合うと語ることも充分出来そうではあるのだけれど、自分の躰がそれを許さないというところかなぁ。

でも、全体としては好きなカヴァー。


チェロをこういうふうにぶら下げ抱えての弾き語りがあるなんて全然知らなかった。愉しそうに見えるのが何より。元歌の渋みや痛みはきれいサッパリなくなっちゃってるけれど、これはこれでいいぢゃないか。


その他、どちらも合奏ってことになるのだけれど、PAULA I KAROL「you can call me al (session)」(YouTube) はてなブックマーク - PAULA I KAROL . you can call me al (session) - YouTubeRough Island Band「You Can Call Me Al」(YouTube) はてなブックマーク - Rough Island Band - You Can Call Me Al - YouTubeも愉しそうなのが何よりって感じで心に残っている。愉しいだけぢゃなくて、見かけ以上に基礎的な技術がしっかりしているから、安心して愉しめるというのがいいなぁ。Rough Island Bandのヴィデオなんかは、くっきり冴えた画面ではなくてほどほどにしか凝っていないように見せて結構あれこれ考えた上での構成になっていたりもして、畏れ入りもしたし。


で、とくに何がどうしたというような結論は毎度よろしくないのだけれど、件のホーンセクションのフレーズの呪縛力ってやっぱりだれにとってもデカいもんなんだなということの確認が出来たこと、で、そのフレーズが活きる上で元曲のベースラインが結構効いていたんだなというあたりの発見はそれなりにあったかな。元歌アレンジの異様な明るさがなぜこの歌詞に必要だったかといったあたりも以前よりはくっきり見えてきたような気がする。僕みたいな凡庸な耳しか持たない者にとって、聴き比べってのは相変わらず刺激的なのだな。

とにかく人目にさらす文章を書くつもりであれこれ考え直すというのは、大したことは何一つ書けていないにしても書き手にとってはずいぶん有益なことなのだな、と、これまた今さらイワズモガナなお話をしみじみ実感しちゃいましたよ。うーん。


Graceland-25th Anniversary Edition
Paul Simon
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商品説明の類には余計な御託がついているけれど、そういう音の外の話はさておき、いいアルバムだから聴いておいてバチは当たらない。というかまぁ、お聴きになるがよろしい。

MP3版もある。25周年云々が要らぬお世話だというのであれば、というか要らぬお世話だと僕も思うけれど、他にも中古なんかで安いのも出てる。日本語情報が必要なヒトには「グレイスランド25周年記念盤(初回生産限定盤)(DVD付)」のほうがいいのかなぁ。でも「初回生産限定盤」なのに、アマゾンでは「2点在庫あり。(入荷予定あり)」の表示がついているのはなんでだ? 25周年なんてもう昔の話なんだしぃ。ぶー。



最終更新:2014-09-04 17:03:14  

と、なんとなく2枚並べてみると連想が

20140904163210

我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか*1

に飛ぶという凡庸。もちっと気の利いた発想はできんもんかなぁ。うーん。

と、無理してもうひと踏ん張りしてみても、自分の連想・発想の至りつくところなんてなのは毎度似たようなところでしかない。なんだ、この毛鉤のような構造は。毛鉤の毛先のちっぽけな誤差が、どこからどこへ何がどうしたこうしたと考え込んでもまぁ無意味ですね。

と、そんなこんなで夏の終わりは切ないのだなぁ。


今だとこのへんが入門書になるのかしら。


ゴーギャン (新潮美術文庫 30)
宮川 淳
新潮社
売り上げランキング: 375,687

宮川 淳のゴーギャンってどんな感じなんだろう。書店で並んでいた時期には全然気にしていなかったのだけれど。商品説明もカスタマレビューもついていない。うーん。



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